トイレも心も美しく
掃除に学ぶ会110人参加/鏡原中で開催
日本を美しくする会の沖縄ブロック掃除に学ぶ会in宮古島大会が10日、鏡原中学校で開催された。大会には同校の生徒や教諭、一般を含め110人が参加。日々利用するトイレの便器や床、壁などを丁寧に清掃し、作業を通して自分と向き合いながら美しくなっていくトイレと一緒に自分の心磨きにも精を出した。
同校体育館で行われた開会式で石川元義ブロック長は「トイレの掃除を楽しく行えば便器もすぐにきれいになる。私もこの取り組みでとてもハッピーになった。皆さんもそれを体感してほしい」と呼び掛けた。
下地悦子校長も「2時間の清掃で自分と向き合い、いろいろなことに気づき、学び、感動を体験してほしい」とあいさつした。
参加者たちは、トイレ掃除に活用する道具の説明のほか、たわしやスポンジの活用方法などの研修を受けた後、実際に便器の汚れを落としたり、床を磨く作業に汗を流した。
便器の清掃を担当した川満綾瀬さん(1年)は「これだけ真剣にトイレ掃除をしたのは初めて。しっかり磨けば汚れも落ちてきれいになることが体験できて良かった」と笑顔になった。
この日は、同校と鏡原小学校のトイレで清掃が行われ、参加者たちは班に分かれて担当したトイレをきれいにした。
日本を美しくする会は1993年にイエローハット創業者の鍵山秀三郎さんの掃除哲学に学ぼうという有志により結成された。
同会が推進する「掃除を学ぶ会」は各地に広がり、全国都道府県で開催されているほか、ブラジルや中国、ニューヨーク、台湾でも会が設立され、取り組みが展開されている。
トイレ清掃における効果については▽気づく人になれる▽謙虚な人になれる▽感動の心が育まれる▽感謝の心が芽生える▽心が磨かれる-とし、人が嫌がるトイレをきれいにすると心も美しくなるとしている。