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産業・経済
2019年3月6日(水)8:58

光ファイバー網整備へ

伊良部・狩俣地区
20年に全地域で利用開始

 【那覇支社】県企画部(川満誠一部長)は2019年度予算案で、離島や過疎地域で光ファイバーケーブルを利用した高速大容量通信環境を整備する「超高速ブロードバンド環境整備促進事業」に11億1047万1000円を計上している。宮古地区では、来年度に伊良部と狩俣地区の整備が行われ、完了すると大神島を除く全地域で光ファイバー網が整備される。伊良部・狩俣両地区でのサービス開始は20年を見込む。


 同事業は、県内の離島を含む15市町村を対象に観光・教育・医療・福祉・防災などのさまざまな分野でITC(情報通信技術)を活用し、離島や過疎地域と本島都市部との情報格差の是正や、企業誘致の促進など、地域振興を図ることが目的。事業期間は16~20年度までの5年間。

 超高速ブロードバンド環境を整備するNTT西日本に対して総事業費約42億円の9割を補助するもので、事業者負担は1割。補助費の総額は37億円で、負担額の内訳は国の一括交付金が8割、残りの2割を県と市町村がそれぞれ1割ずつを負担する。

 宮古地区では、17年度に上野・下地・多良間村、18年度に城辺・池間の各地区で整備が完了している。

 同部総合情報政策課は「ICT(情報通信技術)は、離島や過疎地域の距離的な制約がなく使える有効なツールになる。本島都市部との情報格差を是正し、定住条件を整えることで地域振興に役立ててもらいたい」と述べた。



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