校舎、滑り込み完成へ/伊良部島小中一貫校
28日から引っ越し
工期の延長で新年度当初の供用開始が懸念されていた伊良部島小中一貫校建設工事で、宮古島市教育委員会は18日、最終工程の報告を受け、今月27日までに建築基準法上の検査を終えられることを確認した。28日にも引っ越し作業に入るという。4月4日には建物が引き渡されることから、8日の始業式、9日の入学式も予定通りに実施することを決めた。開校記念式典は5月26日に開かれる。
同校の工期は当初、2月28日までだったが、空前の建設ラッシュに伴う作業員不足や天候の影響で遅れが生じたため、1カ月延長して3月29日としていた。
この間、急ピッチで作業を進め、15日までの工程を踏まえて4月の開校に間に合うことを確認。18日に所管の市建設部から市教育委員会に報告があった。
建物の検査は25日から行い、27日までに終えられるという。28日にも引っ越し作業に入り、職員室や会議室の電話設置、ネットワーク環境の構築を優先的に整えていく。教材や備品等も急いで新校舎に移す。
新校舎での開校に見通しが立ったことを踏まえ、市教育委員会教育部の下地信男部長は「間もなくすべての足場が外され、建物全体が見える」と工事が佳境に入ったことを強調。「市民の皆さんには大変心配を掛けたが、4月開始に向け間に合うことを確認した。学校の始業式、入学式にも支障は出ない」と話した。