中距離誘導弾を装備/宮古島駐屯地
「通常装備」と理解求める
上野野原の陸上自衛隊宮古島駐屯地(田中広明司令)に、敵が上陸した場合に、宮古警備部隊が抗戦するための、中距離多目的誘導弾が装備されることが分かった。沖縄防衛局によると、同駐屯地内に中距離多目的誘導弾と発射装置を保持する。防衛省は「陸上自衛隊の宮古島への部隊配備について、今後とも引き続き、地元の理解と協力を得られるよう、丁寧な説明に努める」としている。
これまで実施されてきた、住民説明会では、26日に発足した宮古警備隊、来年度末までに配備される地対空、地対艦誘導弾について、その発射機が宮古島駐屯地に配備されるとの説明はあったものの、中距離多目的誘導弾の装備についての説明はなかった。
同局は「中距離多目的誘導弾は、小型船舶や装甲車両に対処するため、警備等に用いる装備品で、誘導機能があるものの、中距離地対空誘導弾や、地対艦誘導弾と比較すると、能力も限られ、大きさや威力も小さい。普通科として一般的に、装備している小銃、迫撃砲、軽装甲機動車などのほか、中距離多目的誘導弾も通常装備しているため、宮古島駐屯地(千代田地区)に発射装置とその関連弾薬を保管する。宮古島駐屯地(同)には中距離地対空、地対艦誘導弾部隊の誘導弾を保管する弾薬庫は整備せず、これらの誘導弾は保良鉱山地区の弾薬庫に保管する」と説明し理解を求めた。
下地敏彦市長は「そのような装備の保持などについては、市民にきちんと丁寧に説明して、理解を求めてほしい」と述べた。