城辺4中学校を統合/市学校規模適正化検討委
中間答申案まとめる
宮古島市学校規模適正化検討委員会(委員長・川上哲也教育長)は21日、城辺にある四つの中学校を一つに統合することなどを盛り込んだ中間答申案をまとめた。来年1月中旬に市教育委員会の宮国博委員長に答申する。小学校については継続して検討する。
答申案では、まずは中学校の規模適正化を優先するとし、2014年度までに来間中を下地中に統合するほか、19年度までに佐良浜中と伊良部中を1校に統合する。
また、福嶺▽城辺▽西城▽砂川―の4中学校を23年度までに、池間▽狩俣▽西辺▽北―の4校は23年度までにそれぞれ1校に統合する。
統合により自宅から学校までの通学距離が長くなることについては、生徒の安全や安心面を考慮しスクールバスなどの導入を検討するとした。
検討委は、中学校の規模適正化について①社会への適応性や協調性を育てる必要がある②互いの切磋琢磨(せっさたくま)や競争心を向上させる教育が必要③団体活動や個性ある活動が必要―とし、そのためには一定の人数の中での教育が必要だとしている。
統合に関しては、生徒や保護者、教職員だけでなく、市民に対しても周知を図っていく。
検討委では、この日行った答申案の文言の修正にさらに検討を加え、来年1月20日ごろに中間答申する方針。
国が定める中学校の適正規模は12~18学級。1学級40人が基準で、生徒数は1学校480~720人。宮古島市の中学生(2010年度)は17校計1857人で、国の基準に当てはめると3~5校の学校数になる。