建築確認申請床面積が急伸/宮古土木事務所
過去3年で2・5倍に
建設ラッシュを象徴
建物を造る際に必要な建築確認申請件数が伸び続けている。県宮古土木事務所によると、2014年度は248件だった申請が17年度には307件となり、床面積は約2・5倍に当たる15万2000平方㍍に達している。18年度はさらに伸びる見通しだ。建築物はホテルや共同住宅が多く、戸建ては減少傾向にある。
建築確認申請件数は、島内の建設事情をそのまま映す一つの指標になる。確認件数は14~15年度は248件だったが、16年度は253件と微増、17年度は50件以上の伸びを示した。
一方で申請床面積は14年度から毎年上昇。同年度の約6万4000平方㍍に対して15年度は9万2300平方㍍に。16年度は11万1800平方㍍まで伸び、17年度はさらに増えて15万2000平方㍍に急伸した。
建築確認件数の比較的緩やかな伸びに比べ、床面積が急増している背景には建造物の種類がある。
戸建て住宅に比べてホテルやアパートなどの共同住宅は床面積が大きい。このため、これらの建造物が戸建てに比べて多く建設されていることが分かる。
15年の伊良部大橋開通を契機に観光客が飛躍的に伸び、これに伴って宮古島は建設ラッシュに沸く。市の未来創造センターや伊良部小中一貫校建設といった公共建設事業に加え、富裕層をターゲットにしたヴィラタイプのホテルやリゾート関連施設の建設が次々と進んでいるのが現状だ。
人手不足の影響で多くの作業員が島外から訪れているが、住む場所が不足しているために共同住宅の建設も乱立状態にある。
建築確認申請の伸びはこういった島内事情を反映している。業界関係者は今後4~5年は続く景気と予測しており、建築確認も増え続けるものとみられる。