モナコ日本芸術祭に出展/アキュリアの西里さん
「素晴らしい経験になった」
アートスペース「アキュリア」を主宰する西里恵子さんがこのほど、第13回モナコ・日本芸術祭2019に初出展した。芸術祭は2月8日から3日間、モナコ公国で開催。西里さんは同国に足を運び、芸術祭のセレモニーなどに参加した。西里さんは2日、本社で「知らない芸術祭なので最初は疑ったが、今は行って良かったと思う。素晴らしい経験ができた」と喜びを語った。
芸術祭の主催は、モナコ公国文化庁と同国政府観光会議局。日本とモナコの芸術家が作品を出展し、開催された。日本側で開催を支える企業の関係者が、東京に展示されていた西里さんの作品を見つけ、出展依頼があったという。
出展した作品は宮古島を題材にした「ウヤーンの森」。この芸術祭のために描き上げた新作。「宮古独特の世界観を描きたかった。神女たちが守ってきた深い世界を少しは表現できたと思う」と話した。
西里さんの作品について、芸術祭の総合監修を務めたアラン・バザールさんは「祖霊の森の夢を描いたこの作品は興味深い」とコメントを寄せた。
帰国後、自宅に届けられた作品集の表紙には西里さんの作品が掲載されており、本人のみならず関係者も驚かせた。
西里さんは「絵を描く者同士、同じレベルで話ができ、とても刺激になった。視点も色遣いも新鮮だった。新しい技法を学べた」と振り返った。