製糖操業、今週終了/宮古本島2工場
沖糖搬入は15日まで
宮古本島製糖2工場の2018-19年期製糖操業が最終盤に入った。それぞれ天候をにらみながら圧搾を続けているが、今週中には終えられる見通しだ。沖縄製糖宮古工場は15日に原料搬入を終える予定。
ここ数年、各製糖工場の終了期日の設定は流動的になった。近年主流となった機械刈り収穫が要因で、降雨時にハーベスターがほ場に入れないため、期日の指定が難しいという。
この状況を裏付けるように、圧搾は当初立てた計画通りには進んでいない。1月11日に開始した宮古製糖城辺工場は、当初3月下旬の終了を予定していたが4月に入った。沖縄製糖宮古工場も当初は3月下旬の終了を想定したが、やはり天候の影響で後ろにずれた。
ただ、各工場とも原料の搬入量を調整したり、圧搾の速度を遅くしたりして対応。宮古本島製糖2工場は今週中に終える予定で追い込みに入っている。
12日現在、沖縄製糖宮古工場に搬入された原料(サトウキビ)は11万7873㌧になる。ここまでの原料の平均糖度は14・03度と高い品質を維持している。
沖糖宮古工場は「15日には搬入を終えるので、農家の皆さんの協力をお願いしたい」としている。
一方の宮古製糖城辺工場には9万2252㌧の原料が搬入されている。平均の糖度は14・06度と高品質取引が行われている。
2工場ほか、宮古製糖伊良部工場は4月終了を目指すが、5月にずれ込む可能性がある。同多良間工場は4月中に終了する予定。
今期のサトウキビは、干ばつや台風など気象条件に恵まれず、夏から秋にかけて大きなダメージを受けているが、平年並みの収量を確保できる見込みだ。