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社会・全般
トライコースを清掃/出場者が早朝から実施
宮古各地の沿道で強人たちに向けた「ワイドー、ワイドー」の声が響いた14日の第35回全日本トライアスロン宮古島大会。疲れ果てた出場者たちは酷使した体を休めていると思われた翌15日の早朝、ゴール地点の市陸上競技場周辺には前日の疲れの色を感じさせない強人たち約40人がコース周辺のごみを拾い集めている姿が見られた。
この取り組みは、10年前に同大会に出場していた岩渕努さん(岩手県)が発案し、有志を呼び掛けてこれまで継続して実施してきたという。
今大会に、岩渕さんは出場しなかったが、これまで地元から出場し続け、この清掃にも参加してきた松川慎吾さんらの呼び掛けで、今回で10回目となる清掃が実現した。
この日は、朝7時30分に集合。約40人が4班に分かれて、同競技場周辺のトライコースを清掃した。
参加者たちは、手に市指定のごみ袋を持って、沿道に落ちているペットボトルや空き缶などのごみを拾い集めた。
松川さんは「今回、岩渕さんはけがで出場を辞退したが、みんなで今年も清掃しようということになり、実施した。選手がこうして美化活動をすることで地域の人たちに大会への理解も深まると思う」と話した。
この日の参加者は地元出場者が約半数で、それ以外は県内外からの出場者。「大会前よりも美しく」を目指して、それぞれが清掃活動に汗を流した。
松川さんは「今回が10回目の節目で、来年からはさらに参加者を増やして清掃活動を拡大したいと思う。来年はけがから復帰した岩渕さんも含めてまた大会後の清掃を行いたい」と述べた。