初の100万人突破/市入域観光客数
18年度114万3031人に/前年度比15万4688人の増
下地敏彦市長らは17日、市役所平良庁舎で会見を開き、2018年度の宮古島への入域観光客数が前年度実績を15万4688人(15・65%)上回る114万3031人となり年度単位で初めて100万人を突破したと発表した。下地市長はこれを契機として、受け入れ環境の整備やサービスのあり方などについて官民を挙げて早急に対応する必要があるとの認識を示した。
18年度の入域観光客数を来島手段別に見ると、空路が前年度比6万4499人増の68万8874人、海路は9万189人増の45万4157人だった。
入域観光客数を月別に見ると最も多かったのは8月の13万4865人で、昨年8月に記録した単月での過去最多記録を更新した。次いで多かったのは7月の12万1602人。最も少なかったのは12月の6万85人。
入域観光客数が前年度を下回ったのは1340人(1・31%)の減となった6月のみだった。前年度実績を下回ったのは14年12月以来の3年6カ月ぶり。
会見には下地市長のほか宮古島観光協会の豊見山健児会長と市観光商工部の楚南幸哉部長も参加した。
楚南部長は18年度の入域観光客数の内訳などを発表。増加した主要因として空路では前年度は期間運航だった中部(名古屋)直行便の通年運航化や福岡直行便の期間運航、海路ではクルーズ船寄港数が前年度の147回から153回に増加したことなどを挙げた。
下地市長は「念願していた100万人突破といううれしいニュースを発表できることは大変うれしい」と述べるとともに、みやこ下地島空港ターミナルの開業や20年供用開始予定の15万㌧級の接岸が可能となるクルーズ船専用バースの完成で観光客はさらに増加するとの認識を示す。
その上で「100万人を突破したことを契機に宮古島の観光のあり方は大きく変わってくると思う。環境の整備やサービスの仕方の問題など早急に官民を挙げて協力して対応しなければならない」と語った。
豊見山会長は「この好調を維持できるよう今後とも取り組みをしっかりと行っていきたい」と語った。
市が昨年度策定した第2次市観光振興基本計画では、年間入域観光客数を28年度までに200万人とする目標を掲げている。