大綱引きに歴史あり/宮古JC講話会
先輩から苦労話聞く
宮古青年会議所(JC)主催の宮古島夏まつり東西大綱引き講話会が23日、宮古JC会館で開かれた。過去にJC理事長や東西大綱引き実行委員長を務めた砂川隆さん、渡真利将博さん、垣花健志さんのOB3人を講師に招き、大綱引き始まりのいきさつや歴史、当時の苦労話などを聞いた。
今回の講話会は宮古JCの主管で毎年開催されている宮古島夏まつり東西大綱引きについて、始まったいきさつやJCの先輩たちが受け継いできた思いを知ることで初心に戻って、今年の大綱引きに取り組むことなどを目的に開催された。
砂川さんは宮古JC第19代理事長を務めていた1980年に第1回大綱引きをスタートさせた。垣花さんは86年に大綱引き実行委員長となり、第2回以降休止していた大綱引きを復活させた。渡真利さんはその翌年に大綱引き実行委員長となり大綱を前年の25メートルから60メートルの長さにまで伸ばした。
講話会で砂川さんは夏まつりがマンネリ化しているとの声が挙がるようになったことから大綱引きの実施を決めたこと、第1回は「ちびっ子大綱引き」だったことを説明。垣花さんは祭りは祈りを込めて行われるものだが宮古島夏まつりには祈りとの結びつきが少ないと思い、祈りに通じる綱引きを再開させたと語った。渡真利さんは綱引きに使っていたわら綱だけでは長さが足りないと考え、港運会社から大きなロープを借りて綱につないで長くしたことなどを紹介した。
会場にはJC会員らが多数来場し、3人の話に聞き入っていた。