「希望の扉、今開く」/結の橋学園開校式
新たな船出、盛大に祝福
「希望の扉、今開く」-。宮古島市立伊良部島小中学校(結の橋学園)の開校式が26日、同校体育館で開催された。会場には下地敏彦市長ら多数の関係者や保護者、地域住民が詰め掛け、島内の4小中学校が統合し、市内初の小中一貫校として4月にスタートした同学園の船出を盛大に祝福するとともに、さらなる発展に期待を寄せた。
式辞で下地市長は「この学園にが地域に根ざし、開かれた学校の先進モデルとして評価されるよう全力で取り組んでいくので、市民の皆さんにはなお一層の支援と協力をお願いしたい」とあいさつした。
児童生徒たちに対しては「この特色ある学園でいろいろなことに挑戦し、学ぶことに喜びと誇りを持ち、新しい伝統や歴史をつくりながら、一歩一歩確実に成長していくことを願っている」と呼び掛けた。
宮國博教育長も告示で、これまでの統合した4小中学校で築き上げられた伝統と精神を同学園に引き継ぐことの大切と、市民に対してはさらなる支援と協力を呼び掛けた。
その上で「ここで学ぶ児童生徒たちの未来は同学園の未来であり、伊良部島、宮古島の未来でもある。1年~9年生まで心を合わせて、ともに自分自身を高めていくことを期待している」と述べた。
そのほか、宮城克典校長も校歌にある「希望の扉今開き、我等は歩む結の橋」の一節を紹介しながら「令和という新時代にしっかりとした使命感と情熱を持って学園の扉を開き、大いなる可能性への第一歩を児童・生徒、PTCAとともに踏み出したい」と意欲を示した。
児童生徒を代表して9年生の佐久川莉奈さんは「児童生徒がいろいろなことに挑戦できる環境を目指し、これまでの伝統をしっかりと引き継いで、地域に愛される学園にしていきたい」とあいさつした。
祝辞では、佐久本洋介市議会議長、平良善信宮古教育事務所長が同学園のさらなる発展と子どもたちの活躍に期待を寄せた。
そのほか、校歌を作詞した高橋尚子さんと作曲した宮国貴子さんに感謝状が贈呈された。
伊良部島小中学校は今年4月に開校。児童211人、生徒108人で新たなスタートし、現在は児童が2人増えて児童生徒数は321人となっている。
同校の開校に伴い、伊良部小、佐良浜小及び伊良部中、佐良浜中の4校は今年3月に閉校している。