JTA機長から酒気/羽田・宮古便
2便欠航、283人に影響
日本航空は8日、グループ会社の日本トランスオーシャン航空(JTA)所属の機長からアルコールが検出され、交代要員の確保ができず、この機長が搭乗予定だった羽田-宮古と宮古-那覇の2便が欠航したと発表した。乗客計283人に影響があった。同社では別航空会社への振り替えなどで対応に追われた。
欠航となったのは午前6時40分羽田発宮古行き(乗客166人)と午前10時20分宮古発那覇行き(同117人)。このうち宮古発の乗客に対しては、搭乗手続き時に欠航となった旨を伝え、別航空会社への振り替えや時間変更などで対応。また、羽田発の便も振り替えや那覇経由に変更するなどして対応したという。
同社広報部は乗務予定の機長から乗務前のアルコール検査で規定値を超えるアルコールが検知され、その後2回の検査でも規定値を超えたほか、代替要員の手配ができないことから欠航となったと説明。この機長は7日の外食時(午後1時から同5時30分)にビール中ジョッキ2杯と日本酒約4合を飲酒した話しているという。
今回の問題を受け、同社では「再発防止に向けて社員一人一人の自己管理の意識を啓発するとともに、組織としてもリスクの芽を確実に摘んでいけるよう取り組んでいく」とした上で、「アルコールに関する管理の強化に向けて会社を上げて取り組んでいるがこのような事態を引き起こしお詫びする。引き続き事実関係を調査し厳正に対処していく」とコメントした。