平一小で不審者対応訓練/「大声出して逃げて」
平良第一小学校(川上尚栄校長)は12日、不審者(声掛け事案)対応訓練を同校で実施した。全ての児童、園児、職員が参加。車に乗った不審者が声を掛けてくる想定で訓練が行われ、児童たちは大声を出して逃げることを学んだ。「行かない、乗らない、大声を出す、すぐに逃げる、知らせる」の頭文字を取った「いかのおすし」を守ることを約束した。
同訓練は、全国的にも同校でも声掛け事案が発生していることを受け、未然防止(危険回避)教育の一環として講話と模擬訓練を実施し、具体的な対処法を身に付けることが目的。
講師を務めた宮古島警察署生活安全課の署員は「大人の力には勝てないので、体を捕まれないように距離を取ること。逃げるときには大声で助けを呼ぶことを忘れないで」などと指導した。
訓練後、川上校長は「みんな上手に対応できていた。命や安全を自分で守らないといけない。その方法を増やして、守れるようになろう」と呼び掛けた。
児童を代表して石川凌平君(6年)は「不審者を見つけたときは焦らずに『いかのおすし』を思い出したい。訓練したことを忘れずにしっかりと対応したい」と話した。
同署によると、2018年は管内の声掛け事案が件あり、訓練の前日となる11日にも同校の近くで発生したという。