販売額は1億6000万円/18年作カボチャ
JA専門部会が出荷報告
JAおきなわ宮古地区野菜・果樹生産出荷連絡協議会かぼちゃ専門部会(前川義和部会長)の出荷報告会が10日、JA宮古地区本部で開かれた。この中で地区全体の出荷量が計画比84%の441・3トン、販売額は約1億6000万円だったことを確認。次期作は出荷量500トン超えを目指して取り組む計画を立てた。
報告会の冒頭、前川部会長は「反収(10アール当たりの収量)の低さが課題だ。伊良部地区と下地地区の頑張りで最終的には前年を若干上回ったが、全体として伊良部並みの反収にもっていけるようにしたい」と栽培技術の向上を促した。
生産概況によると、18年作は植え付け当初の気象条件(干ばつ気味)に恵まれず害虫が多く発生し、防除に苦慮した。ただ、その後の着果率は良好で玉肥大は中玉傾向で推移。全体としてはスムーズな生産、出荷が図られたと総括した。
課題は、クジャクなどによる鳥獣被害等が多発していること。「関係機関と連携し、来期以降の対策が急務である」とした。
結果として、地区全体の反収は704キロで前年作を36キロ上回った。ただ、出荷量がやや減少したため、販売金額そのものは1000万円ほどダウンの約1億6000万円だった。
地区別の出荷量と販売額は▽平良=41トン、1390万円▽城辺=35トン、1190万円▽上野=61トン、2270万円▽下地=28トン、1140万円▽伊良部=255トン、9420万円▽多良間=18トン、620万円-。
反収は▽平良573キロ▽城辺519キロ▽上野546キロ▽下地758キロ▽伊良部850キロ▽多良間534キロ-の実績となった。
これらの実績を踏まえて19年作生産・販売及び活動計画を決めた。重点事項は▽各種講習会への積極参加▽土壌分析による土づくりの徹底▽防風垣、敷き草の完全実施▽反収1トン以上の定着-など。出荷量は520トン、販売額は1億5600万円に設定した。