荷川取さん(種目別読上算)優勝/全沖縄珠算選手権
個人総合競技でも3位/宮古珠算学校から入賞18人
第54回全沖縄珠算選手権大会(主催・全国珠算教育連盟沖縄県支部)がこのほど、糸満市の農村環境改善センターで行われ、平良中2年の荷川取美佑さん(宮古珠算学校)が種目別読上算で初めて優勝した。荷川取さんは個人総合競技でも3位に入賞した。荷川取さんを含め同校から出場した18人が入賞を果たすなど活躍が光った。
宮古珠算学校から出場した児童生徒は26人。2年生以下、3・4年生、5・6年生、中学生の部に出場し、それぞれ好成績を収めた。
中学生の部種目別読上算で頂点に立った荷川取さんは、長くそろばんを続けているが優勝は初めて。読上算のほか読上暗算でも2位に入賞。宮古珠算学校としての団体も3位に入った。
荷川取さんは「今も実感が湧かないけど、とにかくうれしい」と喜んだ。大会に向けては「部活との両立が難しくて思うような練習はできなかった」と振り返るが、「緊張することなく取り組めた」とリラックスした気持ちで挑めたことを今回の勝因に挙げた。
ただ、課題もしっかりと見詰めている。「出た競技の中で入賞できなかったものもある」と表情に悔しさをにじませた。その上で8月にある九州大会予選に照準を合わせる。「予選を突破したい」と小学4年時以来の予選通過を目指して気持ちを引き締めていた。
荷川取さんのほか読上算とフラッシュ暗算2位、団体3位メンバーの久貝香莉奈さん(北中3年)は「納得できない」と悔しそう。「フラッシュ暗算はもっと上位を目指していた。次に頑張りたい」と話した。
同じく読上算とフラッシュ暗算2位で、団体メンバーの久貝鈴華さん(平良中2年)も「読上暗算で入賞できなかったのがとても悔しい」と話し、次の大会での上位に意欲を見せた。
宮古珠算学校代表の譜久村藤枝さんは「みんなよく頑張った。優勝者を出すこともできた」と喜び、「次は九州大会の予選で頑張らせたい」と話した。