投開票まで1週間/参院選
各陣営、後半戦へ追い込み
【那覇支社】第25回参議院議員選挙は、21日の投開票まで1週間となった。事実上の「一騎打ち」を繰り広げている保守系新人で前シンバホールディングス会長の安里繁信氏(49)=自民公認、公明、維新推薦=と、「オール沖縄」側が推す新人で琉球大学名誉教授の高良鉄美氏(65)の両陣営は、後半戦へ追い込みをかけている。
今回の参院選では、米軍普天間飛行場の辺野古移設問題、次期沖縄振興計画、政府と対立を続ける県政の在り方などが争点となっているほか、宮古地区での陸自配備、離島振興、尖閣諸島問題などの議論も注目される。
安里氏は、選挙の争点として「ポスト振興計画」を掲げて経済振興を前面に打ち出し、「沖縄の企業や子どもたちが主人公であり続ける社会が重要」と語っている。米軍普天間飛行場の辺野古移設については「推進とは言わない」としている。宮古・八重山への陸自配備については、賛成の立場を示している。
一方の高良氏は、争点として米軍普天間飛行場の辺野古移設や憲法改正などを挙げ、いずれも反対の姿勢を明確にしている。次期沖縄振興計画については、「沖縄の企業が関与し、経済振興につながるものでなくてはならない」と述べている。宮古・八重山への陸自配備については反対の立場を強調している。
今回の参院選では、新人で非常勤職員の磯山秀夫氏(72)=NHKから国民を守る党公認=、同じく新人で辺野古商工会理事の玉利朝輝氏(60)=無所属=も沖縄選挙区から立候補している。
比例代表には、社民党から仲村未央氏(47)、自民党から比嘉奈津美氏(60)、共産党からは島袋恵祐氏(32)も出馬している。