「硬度低減化」機能停止/平良袖山
水の硬度が2・5倍に
通常利用も口当たりに変化
平良袖山にある水道水の硬度低減化施設が26日早朝、制御盤の障害によって機能停止となったことが分かった。長濱政治副市長が26日、会見を開いて明らかにした。機能停止による断水はない。水の硬度が通常の約2・5倍に上がるが、これまで通りに利用できる。生活への影響としては、口当たりが変わることや洗濯の際には泡立ちが悪くなるという。原因は不明のため、復旧のめどは立っていない。
影響地域は城辺地区を除く、市全域の2万4570世帯(4万9400人)に及ぶ。城辺地区は加治道浄水場があるため、影響を受けない。
市役所平良庁舎で行われた会見で長濱副市長は「ご心配とご迷惑をお掛けする。水質が硬度低減化をする前に戻ることになる。原因は不明だが、一刻も早く復旧できるよう対処している」と理解を求めた。
障害が発生したのは同日午前4時ごろ。年1回の定期電気保守点検作業を行ったところ、制御盤にエラーが発生したという。現在、メーカーから技術者が来島し、復旧に向けた作業を実施している。
市によると、同施設は1999年に稼働した。これまでも定期点検は実施しているが、今回のように機能停止が長引くのは初めてという。
硬度低減化施設が正常に機能した場合の硬度は、100㍉㌘/㍑前後。宮古島の原水は硬度が250㍉㌘/㍑のため、水道法で定められている水質基準値の300㍉㌘/㍑には達しないという。
会見には上下水道部の兼島方昭部長、松原直樹次長兼課長が同席した。