各教室で取付作業開始/小中学校クーラー整備
市教委 使用開始は10月ごろ
市教育委員会が進めている市内の小学校と中学校の普通教室への空調(冷房)設備整備の工事が行われている。31日、城辺小学校では請負業者が各教室に空調の取り付け作業をしていた。同委員会によると、全小学校への空調設置工事の工期が9月末となっている。設置工事後の完了検査などを行うと、実際に使用できるのは10月ごろになる見通しで、同委員会は「(工期よりも)できるだけ早めに設置したい」と話した。
同委員会によると空調設備を整備するのは幼稚園8園、小学校校、中学校9校の計33校。教室数は、契約時で幼稚園が保育室13室、小学校が普通教室と特別支援室を含めて166室、中学校は63室となっている。
幼稚園と小学校はすでに工事に着手しており、設置費用は幼稚園が約4300万円(工期は2019年6月22日~8月30日)、小学校が約2億4700万円(19年7月5日~9月31日)。
一方、中学校については今月に入札を実施する予定で、予算は1億2800万円。工期は早ければ19年8月13日~12月27日となるという。
市が実施した普通教室の室温調査によると、時間帯別最高室温の平均は、ほとんどが30度を超えているほか、時間帯によっては40度以上になる教室があったことも分かっており、空調設備の設置は喫緊の課題に挙げられている。
同委員会の下地信男教育部長は「当初、今年度すぐに工事発注を予定していたが、国の示す労務単価の改定があり、単価の入れ替え作業などの影響で、作業が遅れた。涼しい教室で勉強したいという子どもたちの期待に応えるためにもできるだけ早めに設置したい」と話した。