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社会・全般
下地和史さん(40歳)/auショップ壺川店 店長
「宮古の地元愛」に感謝
【那覇支社】那覇市壷川の交差点にある携帯電話ショップの店長、下地和史さん(40)は、平良西原で5人兄弟の末っ子として生まれた。西辺小学校は1学年1クラス、西辺中学校でも2クラスだったため仲間意識が強く、「学ぶのも、家から少し離れたヒダ川で子供だけで遊んでいて叱られるのもみんな一緒だった」と、懐かしそうに話す。
宮古高校を経て、公務員を目指して本島の専門学校に入学。卒業後は、那覇市立病院で臨時職員として薬局に勤務する。5年間、病院勤務をしながら公務員試験の勉強を続けたものの吉報は得られず、結婚を考えて病院を退職。アルバイトをしながら新しい就職先を探した。
そんな時、姉と一緒に住んでいたアパートから引っ越した先で、使用していた携帯電話の電波がつながらないことが発覚。連絡が途絶える状態が続いて友人が減ってしまい、携帯電話の機種変更をしようと出掛けた携帯電話ショップで対応の良いスタッフに遭遇する。
この会社に好感を持った下地さんは、すぐさま宮古出身の先輩に待遇や働きがいなどの話を聞いて就職を決意。2006年、26歳の時に現在の職場へ就職が決まったという。
仕事を始め、36歳で店長に昇格。しかし、毎日新しいオプション機能が誕生する世界に悪戦苦闘。「覚えることが多くて大変です。アプリに関しては、高校生の方が詳しい子もいて、教えてくれてありがとうって言ってますよ」と屈託なく笑う。
今、通信業界は戦国時代。「だからこそ、スタッフの対応が大切なんです。お客さまが選ぶ時代ですから。特に年配の人にとって難しさがあるので、分かりやすく丁寧に根気良く接客するよう心掛けていますね。宮古の人たちが新しいお客さまを紹介してくれるのでありがたいです」と話す。
今年の3月、宮古に帰省した。久し振りに合う親族と子供の話で盛り上がり、友人からは、小6の担任だった先生が定年退職した連絡が届いたという。
「宮古は、結婚式に小中学校の担任を招待するんです。先生たちは、ほぼ出席してくれますね。子どもが生まれた時には、僕が宮古出身というだけで、沖縄本島に住む宮古のお客さまがお祝いを下さる。地元愛が強いですよね」と、口元がゆるんだ。
今年の5月には、2人目の子どもが誕生した。接客にますます笑顔があふれそうだ。