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産業・経済
2011年1月1日(土)9:03

んま牛のハンバーグ/大人気Aコープ城辺店

地産地消宮古牛で実践


んま牛ハンバーグ完成。後方にある商品はんま牛を使用した「牛汁三昧」

んま牛ハンバーグ完成。後方にある商品はんま牛を使用した「牛汁三昧」

拠点産地と商標登録

 2009年7月、県から拠点産地に認定され、関係者による戦略的な産地形成が進む宮古の肉用牛。販売の促進や畜舎、牧草地の基盤整備など優先的な補助を受けてブランド化に向けた各種取り組みが加速しており、宮古牛の認知度は島内外で上昇を続けている。

 宮古んま牛の島内消費が盛んだ。きっかけは商標の登録申請。昨年、ブランド化を推進しようとJAおきなわが「宮古牛」と「宮古んま牛」を申請。これを機会に宮古牛ブームが高まっている。

宮古牛の商品

 Aコープ城辺店では宮古牛のステーキやロースが大人気。城辺地区だけではなく、平良方面から買い出しに来る市民も多い。

 そんな中、今最も売れているのが「んまうすハンバーグ」。繁殖供用を終えた牛をJAが競りで購入、これを食肉センターでと畜した後ミンチにし、Aコープ城辺店でハンバーグを作っている。

 輸送コストがかからないため販売価格も比較的割安に設定できるほか、生産から販売まですべて島内で行うため安全、安心の面でも信頼できる。

 今では生産が追い付かないほどの人気商品に。同店の砂川勝栄店長は「Aコープで最終的な商品に仕上げているが、間に合わないぐらいの売れ行き」とうれしい悲鳴を上げる。

島内消費のメリット

 農家が生産した牛を農業団体が購入して地元の食肉センターでと蓄。それを商品化した上で地域の食卓に上げる。このような取り組みは「ブランド化に欠かせない」と関係者は口をそろえる。

 砂川店長は「少しでも農家の所得の向上を考えたい。宮古牛の関連商品が売れれば牛肉がどんどん必要になるため農家は繁殖供用を終えた牛を少しでも高く売ることができる。その牛を食肉センターでさばけば、少しずつかもしれないが経営再建にも役立つ。そして消費者は安くておいしい宮古の牛を食べることができる」と、あらゆる相乗効果を期待する。

 少しずつ、着実に宮古牛の美味が島内外に浸透している。ブランド化に向けて、地産地消が進んでいる。


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