北中、南九州で金賞/小編成吹奏楽コンテスト
第15回南九州小編成吹奏楽コンテスト(主催・南九州の各県吹奏楽連盟)が11日、宮崎市の宮崎市民文化ホールで行われ、沖縄代表の北中学校が「金賞」を受賞した。同賞は参加12校中4校。同校吹奏楽部の目取眞千華部長は「自分たちらしく、楽しく演奏することができた。うれしい」と金賞受賞を喜んだ。生徒たちは13日に帰島する。
演奏者25人以内で競う小編成コンテストには、沖縄のほか、宮崎、鹿児島、熊本、大分の各県予選を勝ち抜いた12校が参加した。
北中の演奏順は参加校2番目。課題曲は福島弘和作曲の行進曲「春」、自由曲は櫛田てつ之扶作曲の「元禄」を演奏した。
会場は1800席の大ホールで、マティダ市民劇場の2倍ほどある。その雰囲気に目取眞部長は「会場が本当に大きくて、演奏も2番目だったので緊張してしまった」と振り返った。
それでも北中らしい力強いサウンドを会場全体に響かせた。コンクールに同行した外部コーチの狩俣政作さんによると、「パワフルな音だ」と審査員の間で高く評価されたという。
目取眞部長は「自分たちらしい演奏ができた」と演奏内容を誇った。金賞の受賞には「ほかの参加校の演奏レベルが高く、金賞は難しいと思っていたので発表を聞いたときはとてもうれしかった」と喜んだ。
顧問の長濱靖教諭は「生徒だけでなく私自身も緊張してしまい、出だしが良くなかったが、結果として金賞を取ることができた。最後まで自分たちらしく、リラックスして演奏できたことが良かった」と話した。
初の南九州大会参加に当たっては「たくさんの寄付のほか、さまざまなサポートがあった。保護者や地域には感謝しかない」と話す言葉に力を込めた。
吹奏楽コンクールにおいては、北中のほか、平良中と宮古高校も九州大会に出場する。両校が出る九州吹奏楽コンクールは23日から熊本県で開催される。