旧盆はふるさとで
帰省客、続々と到着/宮古空港
先祖の霊を後世から迎えて供養する旧盆が13日から始まる。旧盆初日の「ンカイ(迎え)」を翌日に控えた12日、宮古空港では旧盆をふるさとで過ごそうと島外から帰省した帰省客とそれを出迎える家族らでにぎわった。同空港のロビーでは「久しぶりだねー」「会いたかったよー」などの声が響いていた。
今年の旧盆は、13日が「ンカイ」、14日が「ナカビ(中日)」、15日が「ウフイユー(送り日)」。
那覇発宮古行きの便は日本トランスオーシャン航空(JTA)、全日空(ANA)ともこれから帰省客はピークとなり13、14日とも満席となっている。
日の宮古空港では、到着ロビーから帰省客が出てくるたびに、「よく帰ったね」「待ってたよー」と、久々の再会を喜ぶ光景が見られた。
家族6人と子供の友達と一緒に帰ってきたという那覇市在住の古堅奨布さん(37)は「久々に旧盆に帰ってきた。子供たちも楽しみにしていたし、家族、親戚たちと楽しい時間を過ごしたい」と笑顔で話した。
満面の笑みで古堅さん一行を出迎えた奨布さんの母・前泊博美さん(68)は「いやーもう最高。旧盆を家族みんなでにぎやかにワイワイ過ごすことはとても幸せ。特にかわいい孫たちと会えてうれしい」と、孫を胸に抱き締めながら話した。
旧盆のUターンピークは、16日から18日で、宮古発那覇行きの便はJTA、ANAとも全便予約で満席となっている。
一方、市内の大型スーパーでは、旧盆用に売り場を拡大し、特製オードブルなどの商品を充実させている。パイナップル、スイカ、バナナなどの果物や紅白カマボコ、豚の三枚肉などの商品が人気だという。
仏壇に飾る菊の花束や先祖があの世で使うお金「打ち紙(紙銭)」などを買い求める客が多かった。