先祖迎え家族の健康祈る/旧盆入り
各家庭で「ンカイ」/仏壇にごちそうや果物供え
旧盆入りの13日夜、市内の家々では亡くなった人たちの世界とされる後世(グソー)から先祖の霊を迎えた。「ンカイ(迎え)」は家族や親戚らが集まり、ごちそうや果物、先祖のつえとされるサトウキビなどを供えた仏壇に手を合わせて、家族の健康と子孫繁栄を祈った。
下地川満の友利安男さん(83)宅には長男の勝人さん(56)の家族ら合わせて10人以上が集まり、先祖を迎えた。友利さんは「子や孫たちが一同健康で過ごせるようにと先祖に願った」と話した。妻のアイ子さん(83)は「みんなが元気でいられますように。そして大好きなゲートボールの試合で勝てるようにお願いした」とほほ笑んだ。勝人さんは「友利家の家族は本土や沖縄本島でも頑張っている。おじいを先頭にみんなが元気で過ごせるように」と話した。
旧盆は旧暦7月13日から15日までの3日間行われる。2日目の14日は「ナカビ(中日)」、15日は最終日の「ウフイユー(送り日)」。15日は上野宮国で伝統の大綱引きが行われ、勇壮に先祖を送る。今年は本土の新盆(8月13日から15日)と重なっており、宮古空港は島外からの帰省客と観光客でごった返した。