やったね!九州で金賞/北中吹奏楽部が凱旋
父母ら「感激ありがとう」/小編成吹奏楽コンテスト
第15回南九州小編成吹奏楽コンテストで金賞を受賞した北中学校吹奏楽部の生徒が13日、帰島した。父母や学校関係者に盛大な祝福を受けた生徒たちは「(金賞を)取ったどー!」と全員で声を合わせ、右手を突き上げるガッツポーズで金賞の喜びを表現した。父母らは快挙を達成した生徒の姿に感無量の様子。「よくやった」「感激をありがとう」との言葉を繰り返した。
北中吹奏楽部は25人以内編成のコンクールで、参加12校中4校に与えられる金賞を受賞した。「音がパワフルだ」と審査員から高い評価を得たという。
そんな成果を挙げた生徒たちは13日、那覇から2便に分かれて帰島した。空港到着ロビーには大きな横断幕を持った父母や学校関係者がずらり。賞状やトロフィーを手にした生徒が出てくると、「おめでとう!」と声を掛けながら祝福した。
生徒たちは飛び切りの笑顔で応え、中には母親と手を取り合い、抱き合って喜びを表現する生徒も。南九州大会初出場で「金賞」という喜びを分かち合った。
報告会では、初めに顧問の長濱靖教諭が「緊張した部分はあったが、生徒たちの頑張りで金賞という成果を出せた」と話し、県大会から南九州大会までの短い期間も成長を続けた生徒を手放しでたたえた。その上で「宮古全体の応援を背に良い演奏ができた。応援のおかげです」と感謝した。
生徒を代表して目取眞千華部長があいさつし、「応援を力に変えて、本番では自分たちらしく、楽しく演奏することができた」と笑顔で報告。「私たちがここまで来ることができたのも地域や家族、学校、先生やコーチからのたくさんの応援のおかげです。本当にありがとうございました」と話し、大きな支えに対する感謝の気持ちを伝えた。
出迎えた父母会の目取眞麻由美会長は「おかえりなさい」という言葉を発すると感極まった様子。「遠距離を移動するということでメンタル的にもつらかったと思う。そんな中、力を合わせて金賞を取った。本当に素晴らしい成果で、『ありがとう』と言いたい」と声を振り絞った。
祝福に駆け付けた宮古地区吹奏楽連盟の池城健会長は「日々の練習がこうして認められた。皆さんの演奏は九州レベルにあるということだ。今後自信を持ってこのことを後輩たちに伝えていこう」と激励した。
最後に同校の友利直喜校長が「初出場で金賞という快挙で、今朝の新聞を読んで心が熱くなった。最高のプレゼントをありがとう。皆さんを誇りに思う」と最大限の祝福を込めた。