未来創造センター開館
図書館と公民館併設
生涯学習、知の拠点に
約15万6000冊の蔵書を収納する新しい図書館と中央公民館機能を併せ持った宮古島市未来創造センターが17日、開館した。この日は一般開館を前に記念式典が行われ関係者がテープカットを行い、生涯学習の拠点施設となる同センターの開館を盛大に祝った。
午後2時の一般開館と同時に館内は多くの市民や観光客でにぎわった。開館に合わせて「宮古島芸術展」など複数の記念企画展も実施されている。
記念式典の式辞で、下地敏彦市長(代読・長濱政治副市長)は「令和元年の節目の年に市の文化の殿堂として同センターがオープンすることをうれしく思う。市民に愛される拠点文化施設として、未来に向かって創造豊かな文化の殿堂となることを祈念する」と述べた。
また、市教育委員会の宮國博教育長も「このセンターが市の文化発展の要となり、多くの市民や観光客が活用する生涯学習拠点施設となることを願っている」と告辞した。
そのほか、市議会の佐久本洋介議長、県公共図書館連絡協議会の平良朝治会長も来賓祝辞を行い、同センターが多くの人々に愛され、親しまれる施設になることに期待を寄せた。
オープニングセレモニーでは、みやこ少年少女合唱団が市歌を歌って開館を祝ったほか、式典後には盛大に祝賀会も行われた。
同センターは、平良東仲宗根の旧宮古病院跡地に建設された。2017年3月の着工から2年4カ月余りを経ての開館となった。
3階建ての建築面積は7705平方㍍。延べ床面積は1万2203平方㍍。
外観はテーブルサンゴをイメージした流線型の構造に。館内の吹き抜け部分にも同様の設計が施されており、外観と一体感を持つデザインが印象的だ。
一般図書資料エリアのほか、子どもエリアや郷土エリアも充実している。ギャラリーや新聞コーナー、喫茶コーナーもあり、気軽に利用できる工夫が施されている。
講演、展示会などを行う多目的ホールは300人を収容できる。吹奏楽や軽音楽、ダンスの練習ができるスタジオのほか、複数の休憩所を館内に配置。セミナーやサークル活動を行える研修室も完備した。
メインの出入り口は正面玄関がある南側で、市上下水道部庁舎側から入る。駐車場は建物の西側を中心に210台分を確保した。