世界の飢餓の現状学ぶ/JIFH宮古推進委
ワークショップを開催
ワークショップ「飢餓について考えるよ」(主催・日本国際飢餓対策機構〈JIFH〉宮古推進委員会)が22日、宮古バプテスト教会で開催された。同機構の田村治郎アドバイザーが世界の飢餓の現状や豊かな国と貧困な国との対比などを紹介。参加した児童生徒や地域の人たちに「私たちにできることは何か考えよう」と呼び掛けた。
ワークショップでは参加者一人一人がくじを引き、Aグループ4人とBグループ13人に分かれてテーブルに着いた。Aグループ4人には多くのパンや飲み物。Bグループ13人には一人一人に行き渡らない数のパンや飲み物がそれぞれのテーブルに運ばれた。
Aグループのテーブルには食べきれなくて余った食べ物、Bグループのテーブルには各自が遠慮して手を付けずに余った食べ物が残っていた。
田村アドバイザーは「世界における豊かな国の人数と食料がAで、貧しい国の人数と食料がB」と話し「現在、世界の飢餓人口は8億2160万人。4秒に1人、1年間では1000万人が餓死している」と説明した。
先進国はあすの食料を心配することもなく残った食料を簡単に廃棄していて、その量が年間13億㌧という数字を挙げた。
その上で、発展途上国の人たちを貧しい環境に生まれたから仕方ないと思わず「食べ物を残さず感謝して食べよう。食べられない人のことを考えてみよう」と呼び掛けた。
参加した端慶山慈深さん(高校2年)は「私たちの国以外の国には多くの問題があり、それを支援する活動をしている人たちがいる。自分もできることを協力していきたい」と話した。