暴風警報で62人が避難/台風13号
市、避難所8ヵ所開放/災害警戒本部を設置
非常に強い台風13号の接近に伴い、宮古島市と多良間村では4日夜から避難所を開設した。宮古島市では最大で62人が公共施設へ避難した。市では暴風警報発令に合わせて、4日午後10時に長濱政治副市長を本部長とする「災害警戒本部」を設置し、被害状況などの確認に当たっている。一方、5日夕方までに30代から70代までの男女5人が割れたガラスや転倒などによりけがを負った。
宮古島市と多良間村は4日夜に避難勧告を発令した。暴風警報が発令されたことに伴い、市役所の平良庁舎、城辺庁舎、上野庁舎、伊良部庁舎、下地公民館、大神島離島振興コミュニティセンター、来間離島振興総合センター、池間地区防災センターの計8カ所、多良間村は村役場を避難所として開放した。
避難者は5日午後7時現在、平良庁舎20世帯40人、城辺庁舎3世帯3人、伊良部庁舎3世帯7人、上野庁舎3世帯4人、大神4世帯4人、下地公民館2世帯4人だった。
このうち、平良庁舎に平良西仲宗根から避難していた80代の夫婦は「午前0時に避難してきた。眠っているときに防災無線が聞こえてきて心配になった。風が強くないうちに避難しようと思った」と話した
市防災危機管理課では「長時間にわたり暴風警報が発令されると予想している。しっかりと状況把握に努めたい」と話した。
この台風の影響で市上野の30代男性が割れて飛散した窓ガラスで顔を負傷したほか、市平良の70代男性が船舶の台風対策中、ロープに足が掛かり転倒し、右膝を負傷するなど5人がけがを負った。