キビ価格2万2291円/2010~11年産
砂糖国際相場上昇で最高額
2010~11年産サトウキビの原料代基準価格が1㌧当たり5971円に決まった。これにより、農家の基準手取額は国の交付金1万6320円を合わせて1㌧当たり2万2291円の過去最高額になった。砂糖の国際相場が上昇していることが要因で、農家の手取額は前期に比べ906円の大幅増。
農家手取額は、国の交付金1万6320円と工場が農家から買い取る原料代で構成。このほど決定した原料代基準価格の5971円は糖度が13・7度の場合の価格になる。
国の交付金要件では品質取り引きを重視しており、糖度13・1度から14・3度の基準糖度帯の原料には一律1万6320円が交付される。国は交付金を1万6000円に減額する方針だが、10~11年産は据え置かれる。
交付金と違い、原料代は糖度0・1度ごとに変動。糖度が上がれば価格は40円程度上昇し、糖度が下がれば同様の金額で減少していく。
仮に糖度14・3度のサトウキビを収穫すれば国の交付金を含めた1㌧当たりの農家手取額は2万2553円に上がる。それ以上の品質になれば基準糖度帯では固定化されている交付金も0・1度ごとに増額、さらに農家の手取額は増える。
逆に品質が悪ければそのまま価格に反映され、糖度13・0度の場合の手取額は2万1886円になる。
今期、多良間村を含めた宮古地区全体の生産量は33万2401㌧を見込んでおり、4年連続30万㌧台の達成は確実となっている。