崖が崩落、大石落下/保良川ビーチ
けが人なし きょうから閉鎖に
9日午前9時すぎ、城辺保良の保良川ビーチ上方の崖が崩落した。幅約20㍍、高さ約30㍍にわたって崩落しており、ビーチへの誘導路には直径約3㍍の大石が落ちている。崩落時、崖下の砂浜にはビーチスタッフやシーカヤックのツアー客ら40人以上がいたが、けが人はいなかった。宮古島市とビーチを管理するアイランドワークスは協議の上、10日から当面の間、ビーチを閉鎖することを決めた。
崩落したのはビーチへの誘導路の中ほどにあるプールの上方付近。宮古島海宝館の柵も一部壊れ、ロープで立ち入りを制限している。
崩落時は強い雨が降っていた。崩落を目撃したビーチスタッフの石井将弘さんはシーカヤックのツアー客約40人とともに砂浜にいた。石井さんは「大雨だったので雷が落ちたのかと思った。バリバリバリと大きな音がした。見上げると崖が崩れていた」と振り返った。石井さんは「小さな崩落は時々あるが、これだけ大きいのは初めて。けが人がいなくて良かった」と話した。
連絡を受けた市観光商工課は職員が現場を確認。協議の上で10日からの閉鎖を決めた。崩落の原因は今後の調査によるが、台風の影響で地盤が緩んでいたのではとの指摘もある。
保良川ビーチはシーカヤックのツアー客らが多く訪れる観光地で、付設されたプールは観光客だけでなく地元の子供たちにも人気で、特に夏休みや週末は混雑する。