11/23
2024
Sat
旧暦:10月23日 友引 辛 
社会・全般
2019年9月15日(日)8:59

綱引きで豊年祈願/平良狩俣

伝統の十五夜祭り盛況


大綱引きで綱を引く人たち。向こう1年間の豊年を祈願した=13日、平良狩俣

大綱引きで綱を引く人たち。向こう1年間の豊年を祈願した=13日、平良狩俣

 平良狩俣で13日、伝統の十五夜豊年祭(主催・狩俣自治会)が開かれた。祭りを締めくくる大綱引きは狩俣小学校前で行われ、多くの地域住民が東西に分かれて大綱を引き合い、向こう1年間の豊年を祈った。

 御願パレードは午後4時30分から始まった。住民が集落を練り歩き、五つの聖地に踊りを奉納して五穀豊穣と無病息災を祈った。

 日が沈むと、東西大綱引きが幕を開けた。小学校前の道路は地域住民や観客で埋め尽くされた。食べ物や飲み物なども準備され、会場は祭り一色だった。

 第1戦は午後7時45分ごろに始まった。子どもから高齢者まで多くの地域住民が参加し、「ワッショイ、ワッショイ」の掛け声とともに綱を引き合った。

 決着は第3戦まで持ち込まれ、今年は西軍に軍配が上がった。勝負が決まると青年会を中心とする若者がみこし担ぎを披露。担がれた男性が何度も宙に舞う姿は圧巻で、会場はひときわ大きな歓声に包まれた。

 特設ステージでは、民謡ライブも行われた。住民らは、東の空に浮かぶ中秋の名月をめでながら宮古民謡を堪能。最後はクイチャーを踊って祭りを締めた。

 みこしに乗った青年会の砂川裕寿さん(34)は「向こう1年も豊作が約束されたと思う」と充実感あふれる表情で話しながら額の汗を拭った。「狩俣にとって大事な行事なので、ぼくらがしっかりと引き継いでいきたい」と決意した。

 地域の一大行事で陣頭指揮を執った自治会長の池間豊さんは「五穀豊穣と無病息災が約束された」と盛況な祭りを総括し、「今年も多くの子どもたちが来てくれているが、大人になってこの行事を受け継いでくれるはずだ。狩俣の大切な行事をみんなで大事にしていこう」と呼び掛けた。


記事の全文をお読みになりたい方は、宮古毎日新聞電子版のご購読をお勧めします。
まずは2週間、無料でお試しください。

無料試読お申込み

すでに購読中の方はログイン

カテゴリー一覧

観光関係

2024年11月22日(金)9:00
9:00

宿泊税、県民にも課税へ

県検討委、税率2%で上限設定   【那覇支社】宿泊税の導入に向けた第3回観光目的税の導入施行に関する検討委員会が20日、県庁で開催され、税率2%で上限を2000円とし、県民にも課税する方針を確認した。離島住民が観光目的でなく宿泊するケースについては、…

2024年11月21日(木)9:00
9:00

宮古島北部の魅力PRへ

ローカル体験提供プログラム きょうからサービス開始/沖縄トヨタなど   沖縄トヨタ自動車(本社浦添市、野原朝昌代表)はこのほど、観光庁の「地域観光新発見事業」に採択されたことを受け、トヨタ・コニック・プロ(本社東京、山下義行社長)と宮古島観光協会(吉…

ID登録でパソコン、タブレット、スマートフォンでお手軽に!