1500人の長寿を祝う/伊良部北・南区で敬老会
宮古島市主催の伊良部地区敬老会が16日、伊良部公民館で行われた。午前は佐良浜(北区)、午後からは伊良部(南区)のお年寄りらが集い、互いの長寿を喜び合いながら、親族や地域の人たちから祝福を受けた。伊良部地区の70歳以上は北区が806人、南区は697人で計1503人。男性は654人、女性は849人。70歳で敬老会に入会したのは北区が69人、南区が42人だった。最高齢は長浜の宮国カマドさんの110歳。
下地敏彦市長、市議会の佐久本洋介議長、市伊良部支所の上地成人支所長、伊良部島にゆかりのある市議会議員らがあいさつし、伊良部島小中学校の川満汰斗さん(9年)と伊佐航平さん(5年)がお祝いの言葉を述べた。舞台では各婦人会、保育園児らが踊りを披露し、お年寄りを祝った。
佐良浜(北区)
北区の敬老会で下地市長は「佐良浜地区は長年カツオ漁など漁業が盛んな地域で、皆さんは最盛期の漁業を支えてこられた。今後は海と空に開かれた新たな歴史を創造するまちづくりを行っていきたい」とした上で、「高齢化社会といわれる現代をより活力ある住み良い社会にしていくためには、皆さんがこれまで培ってきた豊富な知識と経験を生かし、積極的に参加していけるような地域づくりが不可欠と考えている」と述べた。
新入会者を代表して前泊直喜さんは「健康長寿はみんなの願い。元気で頑張る先輩方は私たちの人生の道しるべ。人生100年時代を生き抜く知恵を学びながら精進を重ねたい」と話した。
伊良部(南区)
南区の敬老会で下地市長は「伊良部地区は世界屈指の透明度を誇る宮古ブルーの海、渡口の浜などの美しい景観が伊良部大橋の開通後、ますます注目を集めており、観光産業の活性化に果たす役割は大きくなっている。また下地島空港旅客ターミナルが開業し、さらなる発展が見込まれている。伊良部地区の発展は皆さんの長年の努力と尽力のおかげ。市としても高齢者が住み慣れた地域でいつまでも元気で安心して暮らしていけるよう取り組んでいきたい」と述べた。
新入会者を代表して池間藤夫さんは「今伊良部島は大きな変貌を遂げている。住みよい伊良部島であり続けるよう均衡ある開発が望まれている。また少子高齢化で小中学校が統合し結の橋が開校し、伊良部高校もあと2年で廃校という寂しい現実もある。伊良部地域の発展は先輩方のたゆまぬ努力のおかげ。私たちも微力ながらその発展に寄与していきたい」と話した。