宮古の商業地 最高値8.0%の上昇/県地価調査
1平方メートル当たり9万5000円/地価変動に地域差も
【那覇支社】県企画部は19日、2019年県地価調査(7月1日時点)の結果を発表した。宮古島市内の商業地最高価格は、「平良字西里根間246番」(筑登之屋)の1平方メートル当たり9万5000円(前年比8・0%上昇)で、昨年の上昇率3・5%から上げ幅を拡大し、好調な宮古経済を反映する形となった。市内の全用途平均価格は同2万4800円(同3・4%上昇)で、4年連続のプラスとなった。
この調査は、県内市町村の284地点で実施したもの。宮古島市の調査地点は14カ所(商業地3カ所、住宅地11カ所)、多良間村では2カ所(住宅地2カ所)の地価を調べている。
宮古島市は、商業地の平均が対前年比7・4%、住宅地は同2・6%、それぞれ上昇した。多良間村では、住宅地の平均が同0・9%下落した。
宮古島市では、住宅地の最高価格が平良字西仲宗根染地112番1の1平方メートル当たり3万1400円(同4・7%上昇)となった。市内中心部で地価の上昇が目立つ一方で、平良島尻や平良西原、城辺地区(基準地2カ所)では変動がないなど、地価の動きに地域で温度差が見られた。
宮古地区の商業地最高価格は、1993年の1平方メートル当たり28万円をピークに下落を続けたが、17年から上昇に転じている。
県地価調査分科会副幹事の仲本徹氏は「宮古島は地価が上がっているというイメージがあるが、調査では(イメージほど)大きな動きは見られていない。調査地点が、場所によってはリゾート系でなく集落内に設定されていることも理由。実際には、伊良部島での海岸沿いでは原野でも売れている状況。エリアによって、地価の動きが二極化している」と話した。