組踊300年の歴史触れる/教育普及事業
鏡原中でワークショップ
2019年度「組踊等教育普及事業」による組踊ワークショップ(主催・県教育委員会教育庁)が26日、鏡原中学校で行われた。全校生徒が参加し、組踊の300年の歴史や誕生のきっかけのほか、演奏される楽器の音響効果や活用方法について学んだ。
ワークショップでは、県立芸術大学琉球芸能専攻OB会のメンバーが、三線、箏、太鼓、胡弓(こきゅう)、笛を演奏しながら、組踊におけるそれぞれの楽器が果たす役割について紹介した。
司会は、宮古島市出身で同OB会の川満香多さんが務め、組踊の魅力について紹介した。
今回のワークショップでは、組踊の三つの構成要素(音楽、唱え、琉球舞踊)のうち、「音楽」を取り上げて5種類の楽器がどの様に舞踊の中で表現されているかについて学んだ。
三線については、歌と一緒に登場人物の心の動きや感情表現する要素となっていること、胡弓は、歌や三線の旋律を演奏で追いながら引き立てていることが説明された。
後半は、生徒たちが実際に楽器に触れてその音色を体感するとともに、楽器としての魅力を感じていた。
この取り組みは、楽器を通して「琉球古典音楽」に親しみを持ち、さらに「組踊」について多くの生徒に関心を持ってもらうことを目的に実施されており、宮古では今回が初めてとなる。