宮古に「インフル警報」
流行早くワクチン供給不足
宮古保健所は27日、感染症発生動向第38週(9月16~22日)におけるインフルエンザ発生動向を発表した。患者の報告数は前週の93人から38人増加して131人となり、1医療機関当たりでは32・75人と警報レベルの30人を超えたことから「警報」が発令された。一方、今年は流行が早く管内の医療機関にワクチンの供給が進んでいない状況もあることか、同所は予防の徹底を呼び掛けている。
期間中の学級閉鎖などはなかったが、25日からは高校で2クラスが学級閉鎖に。インフルエンザによる入院は4人となっている。県全体では第36週(9月2~8日)から「警報」が発令され、第38週も継続。宮古島では第38週から「警報」が発令された。
第38週における年齢別の報告数は、最も多いのが0~4歳の25人。次いで5~9歳の17人、30~39歳の15人、40~49歳、60~69歳、80歳以上の12人、20~29歳の11人などとなっている。
インフルエンザワクチンは例年だと10月中ごろから各医療機関に供給されるという。今年は全国的に流行が早まると見られているが、沖縄ではさらに早い段階での流行となっており、ワクチンがまだ管内の医療機関へ分に供給されていないため、感染予防の徹底が重要だ。
インフルエンザの感染経路は飛沫(ひまつ)感染や接触感染となっていることを踏まえて、同所では「集団生活の場で流行しやすいので『咳エチケット』、帰宅後の手洗いなどの予防策を徹底してほしい」と呼び掛けている。
そのほか、同所管内では手足口病が引き続き警報発令となっている。