新宮古病院、今春に着工
13年5月開院へ
島民の念願だった新宮古病院の開院に向けた病院の本体工事が今年3月に着工を予定している。本体工事の工期は20カ月を予定し、来年11月ごろまでには完成を見込んでいる。2012年は外構工事を行う。13年の2月下旬から3月ごろに移転作業を行い同年5月に開院を予定している。老朽化により早期の建て替えと設備の充実が求められていた宮古病院。住民の要望に応え療養環境も充実して新しく生まれ変わる。
現在の宮古病院は、老朽化が激しいことから、新宮古病院は旧宮古農林高校グラウンドに新築移転される。
新宮古病院整備基本計画によると、建物は6階建てとなり、延べ床面積は1万9390平方㍍。敷地面積は2万2914平方㍍。建設総事業費は約65億円を見込んでいる。
診療科は20科目で、合計病床数は277床を予定。駐車スペースは、現在の240台から100台以上増やした350台分を確保するとしている。
病室は現在の宮古病院には無い個室が54室設けられるほか、NICU(新生児特定集中治療室)も新たに設置される。
また、大部屋も現在の1室当たり6床が4床となり、療養環境は快適さが増し充実する。
新病院は低層部が外来・中央診療ブロックで高層部が病棟部門と二つの部分から構成される。
1階には外来診察室や放射線検査室、救急などのほか、市夜間診療所も設置。2階は外来のほか、人工透析、精神科デイ・ナイトケアなどが。
3階以上は病棟で3階は産婦人科と内科のほか、手術室、分娩室、講堂などが設けられる。
4階病棟は内科、外科、脳神経外科、泌尿器科、眼科、歯科口腔外科など。5階病棟は整形外科、小児科、感染症などとなっている。 6階病棟は精神科と精神科作業療法などが行われる。
現在の宮古病院の本館と管理棟は築30年以上、新館と精神科病棟も約25年を経過し、老朽化が進行。県が2000年に実施した老朽度調査ではおおむね10年以内の改築が必要とされていた。