市の借金385億円/市債18年度末現在高
市民一人当たり70万円
市の借金に当たる市債(地方債)の2018年度末現在高は385億円に上り、前年度に比べ15億円増え合併後、最大となった。9月30日時点の市の人口(5万5322人)を基に単純計算すると、市民1人当たりの借金は約70万円の計算になる。
市債は、地方公共団体が資金調達のために負担する債務で、その返済が一会計年度を超えて行われるものをいう。
現在高の内訳は▽政府資金188億円▽公庫138億円▽簡保・郵貯10億円▽市中銀行14億円-など。
市債は長期借入で、10~20年で返済していく。市財政課では「計画的に返済していくことから、世代間の負担の公平を調整する役割を果たしている」と話している。
市が18年度中に借り入れた額は48億円で、前年度の36億円に比べ12億円増加した。
市は「大型事業を執行するために借り入れた」とし、具体的には▽市未来創造センター(10億円)▽市総合庁舎(4億8000万円)▽市リサイクルセンター(4億円)-などと説明している。
一方、財源に余裕がある年に積み立てし、不足する年に取り崩すことで財源を調整する財政調整積立基金は102億円、地方債の返済などに充てるための減債基金は10億円となっている。
18年度一般会計の歳入総額は409億円、歳出総額は390億円で差し引き19億円。次年度への繰り越す3億円を除くと実質収支は16億円の黒字を計上した。