「工事着手、寝耳に水」
反対住民ら抗議活動
車両進入阻止も強制退去
弾薬庫建設
沖縄防衛局が保良鉱山への弾薬庫建設工事に着手した7日、建設に反対する市民団体のメンバーらが同鉱山入り口で抗議活動を展開した。午前8時ごろから工事関係車両の進入を阻み、建設反対のシュプレヒコールを上げたが、活動から約7時間後に宮古島警察署の署員たちによって強制退去させられた。
建設に反対する住民や市民団体のメンバーらは同日、午後2時から沖縄防衛局に説明会開催を要請する予定だったが、早朝に工事が行われているようだと知った住民らから連絡を受け、市民団体のメンバーらも集結。ゲート前で警備員や工事関係者らとにらみ合いが続き、工事関係車両の進入を阻止していたが午後2時40分ごろに宮古島警察署の署員によって強制退去が行われた。
強制退去されたことに保良地区住民でミサイル・弾薬庫配備反対!住民の会の砂川盛栄さんは「権力的なやり方。工事着手も寝耳に水。アリバイ作りのための住民説明会できょうの結果になっている。防衛省は問答無用で力で押していく。民主的な政府とは思えない」と肩を落とした。
ミサイル基地いらない宮古島住民連絡会の清水早子さんは「一方的に問答無用で排除。責任者に説明を求めただけ。防衛局と交渉をしているなかで、それを待たずになぜきょう工事を強行したのかを聞きたいだけ。住民説明会も成立していない。許せない。今後も抗議と監視を続けていく」と憤った。
上野の野原地区住民で同連絡会の仲里盛繁さんは「防衛局は説明会が成立したと話している。あり得ない。地域住民の同意を得ていない。千代田や野原と同じように住民説明会の後にすぐに工事を着工すると考えて抗議活動を行う予定だったが工事が強行された。人権を無視した行為。戦争につながる基地を建設するということ。今後も反対の行動を続けていく」と話した。