国が予算措置検討/市総合体育館建て替え
台風で屋根吹き飛ぶ/市、財政支援として要請
9月5日に襲来した台風13号の影響で屋根の一部が吹き飛ばされた市総合体育館について衛藤晟一沖縄担当大臣が予算措置を検討していることが9日にまでに分かった。同体育館の建て替えについて下地敏彦市長は損壊後から上京し、国に建て替えの財政支援を2回にわたり要請しており、「正式な回答はまだないが、決定すれば大変ありがたい」と話した。
一部報道によると下地市長が国に体育館の建て替え協力を求めたことについて、衛藤沖縄担当相は閣議後の記者会見で「台風被害で屋根が飛ぶことが2回もあり、築後36年経過している。(要請を)しっかりと重く受け止めて検討していきたい」との考えを示した。
これを受け、下地市長は宮古毎日新聞社の取材に対し、要請は通常ベースの財政支援ではなく台風災害としての支援を要請したとし、金額は40億円と説明した。
また、「市に唯一の体育館が台風で損壊したことで、現状は使用が難しい状況。修繕というよりも、緊急で建て替える必要がある」と強調し、「予算措置を検討しているとのことだが、要請してきたことについて理解していただいたと思う。(決定すれば)大変ありがたい」と述べた。
新体育館の構想はメインとサブ二つのアリーナでメインアリーナは2500席で国際的なスポーツ大会が開催できるような施設を想定。市としては今年度中に実施設計を行い、2021年度までには完成させたい考えだ。
体育館の建て替えについて市スポーツ協会の砂川恵助会長は「市民がよく使う施設なので今後の動きを見て対応したい」話した。
同体育館は1984年12月建設。築36年が経過し老朽化が進んでいた中で、台風13号の強風により、天井の一部が吹き飛んだ。現在は管理している市スポーツ協会が、フロア中央部の15㍍四方にわたってブルーシートを敷いて雨漏りに対応しているが、突然の降水に対応するためブルーシートは敷いたままで、フロア中央部は使用できない状態が続いている。