高圧ガス災害に備える/保安推進月間
防災訓練で対処法確認
10月の「高圧ガス保安推進月間」の一環で、宮古地区高圧ガス防災訓練(共催・県、県高圧ガス保安協会)が11日、市消防本部で実施された。県や消防、事業所から多数の関係者が参加。防災活動の充実と保安意識の高揚を図るとともに、万が一の事態に備えて高圧ガス災害の対処法について手順を確認した。
この日の訓練では▽アセチレンガス燃焼実験▽酸素ガス燃焼実験▽液化酸素燃焼実験▽酸素、アセチレンガス燃焼実験▽高圧ガス配送車両緊急措置訓練▽LPガス災害復旧訓練-が実施された。
配送車両緊急措置訓練は、酸素、アセチレンガスの容器を積載した車両が走行中に横転し、路上に散乱した容器から漏れたアセチレンガスに着火したことを想定。参加者らは、規制線を張り、旗やメガホンで周囲に危険を知らせるなどの対応を取り、消防隊によって鎮火するまでの流れを確認した。
防災訓練は、高圧ガスの製造・販売・消費事業所における高圧ガスの災害を想定し、その災害の拡大を防止する目的で行われた。
訓練統括責任者を務めた県高圧ガス保安協会の有銘豊専務理事は「危険物を取り扱う緊張感が伝わってきた。改めてガスの特性を理解し、消火器などの維持管理や工場内の環境整備に努め、絶対に事故を起こさないという姿勢で取り組んでほしい」と講評した。