宮古で進む低炭素化/環境モデル都市へ実証実験始まる
宮古島市は2008年3月に▽島の生活を支える地下水を守る▽美しいサンゴ礁の海を守る▽限りある資源とエネルギーを大切にする-など6項目を柱にエコアイランド宮古島を宣言し低炭素社会、資源循環型社会に向け一歩を踏み出した。09年10月にはメガソーラーが運用を開始。低炭素化社会に向けて大きく動き始めた。
低炭素社会 二酸化炭素の排出が少ない社会のこと
09年1月、宮古島市は内閣官房から「環境モデル都市」の認定を受けた。同年3月、市は環境モデル都市行動計画を策定した。低炭素化社会に向けメガソーラーの実証実験設備も完成し、E3のレンターカー給油も本格化しエネルギーの地産地消が動き出している。
目標は二酸化炭素の排出量削減。03年の排出量約34万㌧を基準として、20年の削減目標を23%減の約26万㌧に設定した。
二酸化炭素排出量を大幅に削減するためには発電用の重油などの化石燃料から、島内で供給できる再生可能な資源に移行する必要がある。
メガソーラーが完成
09年7月、沖縄電力が経済産業省から「離島マイクログリッド」実証実験事業を受託した。総事業費は約70億円で対象の離島は多良間村を含む4島。このうち約60億円が宮古島に投じられ、城辺七又地区に4メガ㍗の太陽光発電設備が完成した。沖縄電力によると08年度の発電量は2億6288万9000kWh。完成した太陽光発電設備の完成で、約1・6%を担うことになる。