反対住民「牛歩」で抗議/保良弾薬庫建設工事10日
沖縄防衛局が城辺の保良鉱山で陸上自衛隊の関連施設の建設工事を開始して10日目となる16日、弾薬庫建設に反対する市民団体のメンバー約20人が早朝から、道路中央をゆっくりと歩く「牛歩」で工事関係車両が保良鉱山へ入ることを阻止するなどの抗議活動を展開した。
この日は早朝に国道から侵入してくるトラック4台を牛歩で阻止。約2時間にわたり進行を阻んだものの、宮古島警察署の署員たちが「(この行動は)道路交通法違反に当たる」と指摘し、移動を促した。
署員が誘導してできたスペースを通行しトラックがゲート前へと進行したが、ゲート前で座り込んでいた別のメンバーと牛歩で阻止していたメンバーが合流し、「弾薬庫建設反対」を訴え、再度、トラックの進入を防いだ。その後、警察官の説得に応じなかったため強制排除された。
ミサイル・弾薬庫配備反対!住民の会の下地博盛共同代表は「牛歩を始めて2時間過ぎたあたりから、警告して排除し始めた。警察のメンツもあるのだろう。根くらべの闘いになる。知恵を出し合い、有効な方法を考えたい」と話した。
一方、保良鉱山に自分の敷地があると話す男性が現れ、ゲートの中に入れなかったことから入り口で先祖の供養をしていた。
工事着工から建設に反対する市民団体のメンバーは工事関係車両の進入を阻止する活動に併せて、市役所平良庁舎前でも下地敏彦市長に市主催の市民説明会の開催を求めて集会を展開している。