小学校も次年度稼働
学校空調設備
学級増で再び工期延長
市内小学校の空調(冷房)設備工事の工期が再び延び、実際の稼働が次年度に持ち越される。当初の計画では今月15日前後の稼働を予定していたが、学級数の増加を理由に工期を延長。中学校同様に、今年度内の稼働は事実上見送られる。
空調は、もともと2学期から稼働する計画で進められていた。ところが、国の労務単価の改定に伴う単価の入れ替え作業等に時間を要し、入札が遅れた。これにより、8月末の段階で小学校は10月15日前後、中学校は来夏に持ち越される計画に改められていた。
だが、今年度の学級数が増えたことで工期を再び見直した。前年度の設計段階では166室だったが、9月下旬までの調整で12室増えていることが分かり、工期延長の手続きを取らざるを得なかったという。
改めた工期は大規模校の1工区が今月28日まで。そのほかの学校の2工区は18日までとなった。二つの工区を終えた上で検査を入れるため、今月中の空調使用は不可能となった。
市が空調設備の運用方針に定めた稼働期間は5月1日から10月31日で、11月からは原則として使用することができない。従って小学校での稼働も次年度以降になることが確定した。
市教育委員会の担当課は取材に対して、「今年度内の稼働を目指して取り組んできたが、結果として期間内に間に合わすことができなかった。子どもたちに快適な環境を提供できずに申し訳ない」としている。