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社会・全般
2019年10月29日(火)8:54

【行雲流水】(第14回宮古島市民総合文化祭)

 第14回宮古島市民総合文化祭は「創造する市民の文化」をテーマに盛大に開催され、大きな成果を得て、その幕を閉じた

▼会場を一巡してみた。「盆栽」はそのものの美しさと共に、大自然の趣を感じさせた。華道は一葉式。花や草木などをその特性を生かして、はざまの中で調和させ、さわやかさを感じさせた。「書道」では多様な書体のリズムを楽しみ、書かれている内容を確かめ、感銘を深める

▼「陶芸」や「木工」の美しさは、無銘の雑器がなぜかくも美しいかを問い続けた柳宗悦の「民芸」を想起させる。「織物」の宮古上布の光沢のある藍染めの美しさ。その製作工程の多さに驚く。「茶道」では呈茶がおこなわれた。そこには「一期一会」の心が込められていると聞く。「写真」と「美術」の多様さは作者の個性。「自然は芸術を模倣する」(オスカー・ワイルド)。美意識の変革を迫る。「文芸」の作品は人の生活や意識の表現。共感を呼ぶ。「夏空へ修復できぬ気を放つ」(香恵子)

▼中学校総合文化祭のテーマは「今ここに郷土の文化、受け継がれ、私の手から世界へと」。諸作品や自由研究など、消費文化の中で、創造的、生産的姿勢は立派。製作される新聞のテーマは、宮古のことや音楽、平和、環境など多岐にわたり、好奇心の旺盛さを示していた

▼ステージでは歌やフラダンス、獅子舞など、ワークショップでは盆栽講習やせっけんづくりなど、それに、飲食コーナーがにぎわっていた

▼16部会で組織される市文化協会、その盤石な組織態勢で各部に光が当てられている。(空)


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