肥料40袋が盗まれる/カボチャ農家「残念、悔しい」
平良東仲宗根のカボチャ畑でこのほど、肥料40袋が盗まれる被害があった。金額にして8万5000円相当の被害になる。畑の主は憤り、これから実る収穫物が被害に遭うことも懸念している。毎年農地パトロールを実施している宮古地区就農青年クラブ連絡協議会は警戒を強めており、「畑には農業資材を置かないようにしてほしい」と農家に注意を呼び掛けている。
今回盗まれた肥料は「804」と「LPBB」。先月下旬、農家は計62袋を畑の隅に置き、車で見えないようにして午後6時すぎに自宅に戻ったが、翌朝作業で訪れると40袋がなくなっていることに気付いた。
現場にはわだちがくっきりと残り、畑の中に車で乗り入れた上で肥料を荷台に積んだ様子がうかがえる。
農地を購入し、今年初めてカボチャ栽培を始めたという農家は「ただただ残念に思う。悔しいし、悲しい気持ちでいっぱい」と肩を落とした。この時期、農業資材の盗難被害が多発することは耳にしていたが、自分が被害に遭うことは考えてなかったといい、「痛みが分かった」と話した。
その上で「本当に怖いのは収穫するカボチャができた後。生産物そのものを盗まれることが怖い」と心配している。農家は見回りを強化するとともに、防犯カメラの設置も考えている。
野菜シーズンに入り、生産農家は出荷に向けて忙しい時期を迎えるが、関係者によるとこの時期に盗難被害が多発するという。農業用のタンクや噴霧器、スプリング、肥料などの農業資材が格好の的になる。
こういった被害をなくすために、就農青年クラブ連絡協議会は農地パトロールを強化する方針だ。