県庁内に「戦略チーム」
首里城復旧目指し設置
知事が発表
【那覇支社】玉城デニー知事は7日、県庁で記者会見を開き、焼失した首里城正殿などの復旧を目指して県庁内に知事直轄の「首里城復興戦略チーム」を設置し、復旧・復興に向けたロードマップの策定や国との協力関係の構築などを進めていくと表明した。「首里城復旧・復興県民会議(仮称)」も開催する。
会見の冒頭、玉城知事は「首里城における火災については、大変多くの皆さまからお見舞いの言葉や、復旧・復興支援のための寄付金が寄せられている。県民を代表して、心から感謝申し上げる」と述べた。
また、「国との連携や、国内外の関係機関との協力、県民、国民、世界のウチナーンチュの皆さまのサポートなども得ながら、一刻も早い首里城の復旧・復興に向けて、全力で取り組んでいく」と強調した。関係課長などで構成する「首里城復旧ワーキンググループ」を設置し、火災の検証や施設管理の在り方など、具体的な課題を検討するとも述べた。
会見に同席した謝花喜一郎副知事は、「これまでも部局横断的な課題に対応するため職員を配置したことはあるが、知事直属のチームとして設置するのは今回が初めて。少なくとも3~4人の職員を配置する。当面は既決予算で対応する」と語った。
また、「県は国のパートナーとして、しっかりと連携して(復元を)行う。正殿は国が復元した経緯があるので、そういう形だろう。文化財の修復などは県の方で取り組まなければならないだろうと、今の時点では考えている。(ただ、)個別具体的には国との話し合いの中でやっていくことになっていくと思う」と強調した。