11/23
2024
Sat
旧暦:10月23日 友引 辛 
イベント
2019年11月10日(日)9:00

伝統の舞、豪快に/クイチャーフェスティバル

8団体が勇ましく/「創作」も華やかに


豪快なクイチャーを踊って観客を沸かせた宮国民俗芸能保存会の皆さん=9日、JTAドーム宮古島

豪快なクイチャーを踊って観客を沸かせた宮国民俗芸能保存会の皆さん=9日、JTAドーム宮古島

 第18回クイチャーフェスティバル2019が9日午後、JTAドーム宮古島で開かれた。8団体が勇ましく踊り、島の精神文化の象徴を内外に示しながら伝統芸能を引き継ぐ決意を新たにした。会場には市民や観光客が多数来場し、厳かな伝統芸能と、演出効果を高めた華やかな創作舞踊を満喫した。

 今年は、伝統の部に漲水クイチャー保存会、多良間村文化協会、比嘉民俗芸能保存会、宮国民俗芸能保存会が出演した。創作の部には▽夢ステージ▽宮古高校軽音楽部▽新羅withぶどぅれサンガ▽んきゃーんじゅく-の4団体が出た。

 伝統の団体は、各地で大切に継承されてきた伝統のクイチャーを踊った。男性は力強く大地を蹴って跳ね上がり、女性は優雅な振る舞いで観客を魅了した。

 創作の部に出演した団体は、クイチャーをモチーフにしたダイナミックなステージで場内を沸かせた。

 会場内の照明効果を最大限に生かした独創性あふれるパフォーマンスで、伝統芸能を見つめ直す機会と視座を観客に与えた。

 イベントには、あしび芸能座と前里博美琉舞練場が賛助出演し、四つ竹と黒島口調を厳かに格式高く踊って花を添えた。園児や児童は「みるく世ぬクイチャー踊り隊」として登場。元気な掛け声と踊りで歓声と拍手を誘っていた。

 アイランダーアーティストで、イベントと深い関わりがある下地暁さんはゲスト出演し、ライブで盛り上げた。最後は全員でクイチャーを踊って締めた。

 イベントは実行委員会が主催し、宮古島市と多良間村、県宮古事務所が共催している。特別協賛は宮古毎日新聞社と宮古テレビ。

 独自性のあるイベントを開催することでクイチャーを後世に絶え間なく伝えることが狙いで、圏域文化の掘り起こしも兼ねる。

 大会長を務める下地敏彦市長(代読)は「雨乞いとして踊ったクイチャーは五穀豊穣(ほうじょう)を願いながら数多くの困難を乗り越えてきた先人たちの伝統文化」と文化的価値を強調し、「今年もこのフェスティバルを大いに盛り上げてほしい」と出演者の演舞に期待した。


記事の全文をお読みになりたい方は、宮古毎日新聞電子版のご購読をお勧めします。
まずは2週間、無料でお試しください。

無料試読お申込み

すでに購読中の方はログイン

カテゴリー一覧

観光関係

2024年11月22日(金)9:00
9:00

宿泊税、県民にも課税へ

県検討委、税率2%で上限設定   【那覇支社】宿泊税の導入に向けた第3回観光目的税の導入施行に関する検討委員会が20日、県庁で開催され、税率2%で上限を2000円とし、県民にも課税する方針を確認した。離島住民が観光目的でなく宿泊するケースについては、…

2024年11月21日(木)9:00
9:00

宮古島北部の魅力PRへ

ローカル体験提供プログラム きょうからサービス開始/沖縄トヨタなど   沖縄トヨタ自動車(本社浦添市、野原朝昌代表)はこのほど、観光庁の「地域観光新発見事業」に採択されたことを受け、トヨタ・コニック・プロ(本社東京、山下義行社長)と宮古島観光協会(吉…

ID登録でパソコン、タブレット、スマートフォンでお手軽に!