方法は「小・中同時」が30%/北部地区学校統合
「反対」の意見も多く/市教委が保護者アンケート実施
27~29日に報告会開催
市教育委員会(宮國博教育長)が北部地区(池間、狩俣、西辺)の学校統廃合を見据えて同地区の児童生徒の保護者を対象に実施したアンケート結果が21日に市役所城辺庁舎で行われた同委員会の定例会で示された。統合の実施方法については「小・中同時」が30%と最も多かった、一方で、31%を占めた「その他」の中の回答では「統合反対」の意見が最も多かったという。アンケート結果についての報告会は27~29日までの3日間に池間、狩俣、西辺の順で行われる。
この調査は、同地区の学校統合についての意見を集約し、その時期や方法を具体的に検討するための基礎資料とする目的で11月1~20日までの間に実施した。
対象は、同地区に通学させている保護者および同地区在住の校区外通学の保護者で、調査票を配布して行われた。
配布数は337件で、有効回収数は239件となり有効回収率は70・9%となった。
統合の実施方法については、反対意見が多数を占めた「その他」が最も多く31%。次いで「小中同時」が30%、「中学校を先に統合し、結果を見守る」が16%などとなっている。
統合時期については、「分からない」が最も多く43%。次いでこちらも反対の意見が多数を占めた「その他」が21%、「無回答」12%、「できる限り早く」が11%と続いている。
統合する際に「どの学校を活用するか」の問いには、小学校統合も中学校統合も西辺の小中学校が最も多かった。
統合に伴う不安について、保護者の気持ちとしては「通学距離が遠くなり負担が増える」が最も多く32%、「統合後の学校が想像つかない」が26%と続いた。
統合で期待することについては「規模が大きくなり切磋琢磨(せっさたくま)できる」が27%と最多。そのほか「集団行動で社会性が身に付く」が20%などとなっている。
そのほか、不安、期待の両方で示された「その他」「無回答」を合わせた18%と15%は統合に反対の意見となっている。
子供の気持ちの不安な部分については「行き慣れた学校を離れたくない」が33%。次いで「新しい環境が心配」が23%と続く。
一方で、期待については「友達が増える」が34%で最も多く、「部活動が選べる」25%などとなった。
不安、期待の双方の回答とも「特にない」「その他」「無回答」の28%と30%は、統合反対の保護者の気持が反映されている。
北部地区の統合については、今後の市教育委員会の中で協議し決定。その後、統合協議会が設置され、具体的な取り組みとなっていく。
今回のアンケート結果についての報告会は27日が午後6時から池間公民館。28日は午後6時30分から狩俣小学校体育館。29日も午後6時30分から西辺小学校体育館で行われる。
参加対象者は、保護者のほか北部地区の地域住民。