棚原氏、県議選出馬へ/与党市議が擁立決定
来年6月に施行予定の県議選で、宮古島市区の保守系候補を選ぶ自民党宮古支部の会合が21日午前、市内で開かれ、市議の棚原芳樹氏(56)を擁立することを決めた。会合には市議会の与党議員計13人が出席。事実上、与党市議として保守系候補を立てた形だ。棚原氏は「(県議選に)出て頑張りたい」と述べ、改めて出馬に強い意欲を示した。
この日の会合は非公式で開かれた。名目上、自民党宮古支部の選考作業に当たるが、自民党以外の与党市議も出席して協議。元市幹部の名前も挙がったが、全員の総意で棚原氏の擁立を決めた。
これを受け棚原氏は「擁立していただいたことに感謝している。6月の選挙に向けて与党一枚岩となって頑張りたい」と述べた。
宮古島市区は保守系の座喜味一幸氏が現職だが、次回選挙に向けてはこれまで態度を表明していない。保守系分裂の可能性について棚原氏は「分裂選挙にならないよう私自身、最後まで努力したい。与党議員の協力も得ながら一本化の調整を図っていく」と述べた。
同選挙区の定数は2。保守系の座喜味氏と革新勢力で現職の亀濱玲子氏が議席を持つ。亀濱氏も次回選挙に向けては今のところ態度を明らかにしていない。