市長賞に漢那君(伊良部島小1年)/市民総合文化祭
郷土のお話大会、4年ぶり開催
第14回市民総合文化祭(児童・生徒の部)の郷土のお話大会(主催・市、市教育委員会など)が30日、下地公民館で4年ぶりに開催された。小学生6人が登壇し、身ぶり手ぶりを交えながら堂々と発表。審査の結果、「通り池の人魚の話」を発表した伊良部島小1年の漢那諒君が、最高賞の市長賞に選ばれた。
大会は出場者が少なく、過去3年間は開催されていなかったという。今回から複数人でも参加可能と門戸を広げ、個人で2人、ペアで2組の計6人が出場した。
参加した4組は古くから伝わる民話を学び、すべて暗記して発表した。観客らは子供たちが語る民話の世界に誘われていた。
市長賞に輝いた漢那君は、漁師が人魚を捕まえた後、大きな津波が下地島を襲ったため通り池ができた民話を、全身を使って表現した。
漢那君は「おじいから方言を教えてもらった。毎日3回は練習した。津波が来るところが大変だった。賞がもらえてうれしい」と笑顔で語った。
開会式で宮國博教育長は「宮古方言を覚えることは難しい。参加した皆さんは興味を持ち、挑戦する意欲が素晴らしい。方言を取り巻く環境、状況が厳しい中、チャレンジしてくれた子供たちが6人もいる。練習した成果を発揮してもらいたい」とあいさつした。
表彰式は12月に実施される予定。受賞者は次の皆さん。(敬称略)
市長賞=漢那諒(伊良部島小1年)▽教育長賞=奥平琴羽・本村穂佳(下地小6年)▽優秀賞=長間詩依菜(伊良部島小3年)▽優良賞=石垣采音・西田結萌(下地小6年)